大好きな鍋物

これも、昔はあまり好きではなかったんですが、ある時を境に好きになったもののひとつです。
なぜ好きになったのかといえば、「煮ながら食べる」ようになったからです。
普通鍋物は煮ながら作るものだ、と思われてしまうかもしれませんが、我が家では、小型の卓上コンロがなくて、備え付けのコンロで煮たものを、お皿に取り分けて食べていたんです。
だから、冬にはすぐに冷めてしまって、普通の煮物と同じで、特に鍋物だからといって美味しいとは思えなかったんですよね。
それが、カセット式の卓上コンロをやっと我が家も購入して、それを使ってすき焼きを作ったんです。
出来立ての熱々のすき焼きは本当に美味しくて、生卵につける意味がやっとわかったんです。
お皿に取り分けて、さめてしまったお肉を生卵につけるわけにもいかず、昔はそのまま食べていたんです。
卓上コンロで作るようになってから、初めて生卵にお肉をつけて食べたんですが、それがかなり美味しくて、「これが本当のすき焼きなのか」と感動した記憶があります。
すき焼きに限らず、水炊きも同じような感じです。
さめてしまった具をポン酢につけても、あまり美味しくなかったんですが、熱々をポン酢につけたら本当に美味しかったんです。
なぜみんなが鍋物を冬にするのか、やっとわかった気がしました。
最近は、もっと便利になって、カセットガスを使わなくても、電気なべという便利なものを使っています。
コンセントにさすだけで、加熱ができるので、簡単にテーブルの上で鍋物などができるんですよね。
ガスを交換する手間もないし、危険も少ないから、カセットガスのコンロの出番は我が家では全くなくなってしまいました。